古備前(読み)コビゼン

デジタル大辞泉 「古備前」の意味・読み・例文・類語

こ‐びぜん【古備前】

平安中期から末期ころまでに備前刀工が作った日本刀総称
鎌倉時代から桃山時代にかけての備前焼

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精選版 日本国語大辞典 「古備前」の意味・読み・例文・類語

こ‐びぜん【古備前】

〘名〙
① 天暦(九四七‐九五七)から永延九八七‐九八九)の頃までの備前国(岡山県)の刀工の製作した刀剣の総称。友成助成、助友、正恒恒次、包平、助包、助平、高包など。古備前物。〔刀剣目利書(1618)〕
② 鎌倉時代から桃山時代にかけての備前焼。室町時代末期までは瓶、壺などが作られていたが、以後、田土を使い、水指、建水(けんすい)、花生(はないけ)などの茶器徳利が焼かれ、火襷(ひだすき)などの変化のあるものも作られた。

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