又候・亦候(読み)またぞろ

精選版 日本国語大辞典 「又候・亦候」の意味・読み・例文・類語

また‐ぞろ【又候・亦候】

〘副〙 (副詞「また」に「そうろう」がついた「またぞうろう」の変化したもの) 類似する状態が既にあるのに、他の同様の状態が新たに存在することを、一種のあきれた気持・滑稽感を含めて表わす語。なんともう一度。こりもせずにもう一度。
※俳諧・若狐(1652)五「そののちは逢事もなきと斗にまた候さゆる月に見る文」
歌舞伎お染久松色読販(1813)中幕「又候偽りをぬかすのじゃナ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android