厨川(読み)くりやがわ

精選版 日本国語大辞典 「厨川」の意味・読み・例文・類語

くりやがわ くりやがは【厨川】

盛岡市北西部の地名東北本線が通じる住宅地。下厨川に厨川柵跡がある。

くりやがわ くりやがは【厨川】

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日本歴史地名大系 「厨川」の解説

厨川
くりやがわ

北上川右岸に位置し、同川に東流して合流する雫石しずくいし川北岸にあたる地名。同川の河岸段丘・沖積地および滝沢たきざわ台地の南東端部よりなる。江戸時代には主として栗谷川・栗屋川と記され、古代の厨川柵があった。「陸奥話記」によると、安倍氏の拠点であった厨川柵は厨川柵と七、八町離れた地にあったとされる嫗戸うばと柵からなっていたという。康平五年(一〇六二)前九年の役における最後の決戦地となった厨川柵は、同書に「件の柵の西北は大なる沢ありて、二の面は河を阻つ。河の岸は三丈有余なり。壁のごとく立ちて途なし。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「厨川」の意味・わかりやすい解説

厨川
くりやがわ

岩手県中央部、盛岡市の一地区。旧厨川村。南を雫石(しずくいし)川、東を北上(きたかみ)川が流れる地で、前九年の役に安倍貞任(あべのさだとう)の拠(よ)った厨川柵跡(くりがわのきあと)がある。

[編集部]

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