南永井村・北永井村・出屋敷村(読み)みなみながいむら・きたながいむら・でやしきむら

日本歴史地名大系 の解説

南永井村・北永井村・出屋敷村
みなみながいむら・きたながいむら・でやしきむら

[現在地名]奈良市南永井町・北永井町・出屋敷町

神殿こどの村の南から東にかけてある。康保四年(九六七)の尊勝院根本取(所カ)領員数(東大寺続要録)添上郡に「長井庄」とあり、建仁三年(一二〇三)二月の三野沙丸田地売券(東大寺文書)に「長井郷東七条二里十八坪之内東南角」とみえる。建久六年(一一九五)一二月一六日の藤原姉子田畠売券(同文書)に「字烏塚 在大和国添上郡京東条弐里拾陸坪内」とある烏塚からすづかは現北永井町にあり、貞和四年(一三四八)五月に松石女が大仏殿の灯油料田として売却(米一六石)している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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