デジタル大辞泉
「大仏殿」の意味・読み・例文・類語
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だいぶつ‐でん【大仏殿】
[1] 〘名〙 大仏を安置した殿堂。また、大きな
仏殿。
※
太平記(14C後)一三「俄に大風吹いて、家々を吹き破
(やぶり)ける間、
天災を遁れんとて大仏殿
(デン)の中へ逃
(にげ)入り」
[2]
[一]
奈良東大寺の大仏を安置した建物。
金堂。天平勝宝四年(
七五二)完成。治承四年(
一一八〇)、永祿一〇年(
一五六七)の二度にわたり焼け、
現存の仏殿は宝永六年(
一七〇九)に再建されたもの。世界最大の木造建築物。
国宝。
※続日本紀‐天平勝宝八年(756)六月甲辰「勅。明年国忌御斎。応レ設二東大寺一。其大仏殿歩廊者宣下令二六道諸国一営造。必会中忌日上」
[二] 京都市東山区茶屋町にある
天台宗の寺、方広寺の
通称。
※
仮名草子・恨の介(1609‐17頃)上「
祇園・
清水〈略〉
三十三間・大ぶつ殿〈略〉西寺・四つ塚、年は行けども老ひもせず」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
世界大百科事典(旧版)内の大仏殿の言及
【方広寺】より
…京都市東山区にある天台宗の寺院。大仏殿とも呼ぶ。豊臣秀吉の創建で1595年(文禄4)完工。…
※「大仏殿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」