南三陸金華山国定公園(読み)ミナミサンリクキンカサンコクテイコウエン

デジタル大辞泉 「南三陸金華山国定公園」の意味・読み・例文・類語

みなみさんりくきんかさん‐こくていこうえん〔みなみサンリクキンクワサンコクテイコウヱン〕【南三陸金華山国定公園】

宮城県にあった国定公園。北東部のリアス式海岸を中心に、歌津館崎うたつだてざき牡鹿おしか半島金華山などが含まれた。昭和54年(1979)指定、平成27年(2015)三陸復興国立公園に編入。

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精選版 日本国語大辞典 「南三陸金華山国定公園」の意味・読み・例文・類語

みなみさんりくきんかざん‐こくていこうえん みなみサンリクキンクヮザンコクテイコウヱン【南三陸金華山国定公園】

宮城県北東部にある国定公園。本吉町から牡鹿半島までのリアス式海岸地帯を中心とする。金華山東岸の海食崖千畳敷)をはじめ、椿島八景島の暖地性植物群落、陸前江ノ島のウミネコ繁殖地などからなる。昭和五四年(一九七九)指定。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「南三陸金華山国定公園」の意味・わかりやすい解説

南三陸金華山国定公園
みなみさんりくきんかざんこくていこうえん

宮城県北東部の太平洋沿岸を中心としていた国定公園。1979年(昭和54)の指定。面積139.02平方キロメートル。北は気仙沼(けせんぬま)市から南は牡鹿(おしか)半島まで南北約60キロメートルに及んだ。2015年(平成27)に三陸復興国立公園に編入。古期岩類がリアス海岸特有の海食崖(がい)や、本吉(もとよし)湾、志津川(しづがわ)湾、追波(おっぱ)湾、雄勝(おがつ)湾、女川(おながわ)湾などの湾入、歌津(うたつ)崎、大須崎の岬など屈曲に富む海岸地形をつくっている。南部は牡鹿半島、その属島の金華山、網地(あじ)島、田代(たしろ)島のほか、出(いず)島、江島(えのしま)、足(あし)島、笠貝(かさかい)島、二股(ふたまた)島などの島嶼(とうしょ)群からなる。

 見どころとしては、神割崎(かみわりざき)(南三陸町)や金華山の千畳敷の奇勝、国の天然記念物に指定されている歌津館崎(たてざき)の魚竜化石産地、椿(つばき)島および八景(やけい)島の暖地性植物群落、陸前江ノ島のウミネコおよびウトウ繁殖地などがある。また藤原秀衡(ひでひら)が建立した寺があったとされ、眺望のよい田束(たつがね)山、支倉常長(はせくらつねなが)ゆかりの月ノ浦(つきのうら)や呉壺(くれつぼ)などがある。沿岸では磯物(いそもの)漁業や水産養殖が盛ん。交通は、JR気仙沼線BRT(バス高速輸送システム)・石巻(いしのまき)線によって部分的に連絡し、牡鹿コバルトラインなどの観光道路も整備されている。

[長谷川典夫]


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百科事典マイペディア 「南三陸金華山国定公園」の意味・わかりやすい解説

南三陸金華山国定公園【みなみさんりくきんかざんこくていこうえん】

宮城県北東部,三陸海岸南部と金華山牡鹿(おしか)半島を含む国定公園。1979年指定。139.02km2。南三陸と牡鹿半島はリアス海岸。金華山は全山クロマツにおおわれ,シカ,サルが生息。2015年3月,三陸復興国立公園へ統合され,消滅。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南三陸金華山国定公園」の意味・わかりやすい解説

南三陸金華山国定公園
みなみさんりくきんかざんこくていこうえん

三陸復興国立公園」のページをご覧ください。

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