医療制度改革(2002年)(読み)いりょうせいどかいかく/2002ねんいりょうせいどかいかく/にせんにねんいりょうせいどかいかく

知恵蔵 の解説

医療制度改革(2002年)

2002年7月に成立した健康保険法等改正健康増進法に盛り込まれた医療制度改革。主な内容は、(1)サラリーマンが加入する医療保険の本人負担を2割から3割に引き上げる(03年4月実施)、(2)サラリーマンの保険料を月額報酬からボーナスを含めた総報酬制にし、政管健保の保険料は8.2%に実質引き上げる(03年4月実施)、(3)70歳以上の高齢者の自己負担を1割の完全定率制とし、現役並みの所得がある高齢者は2割とする(02年10月実施)、(4)高齢者医療のための老人保健制度は、対象年齢を70歳以上から75歳に5年間で段階的に引き上げ、公費負担も3割から5割に段階的に引き上げる(02年10月実施)、など。健康増進法は政府が掲げた健康づくり計画「健康日本21」を裏付けるもので、健康診査の全国標準化などを定めている。

(梶本章 朝日新聞記者 / 2007年)

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