北海(湖)(読み)ほっかい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「北海(湖)」の意味・わかりやすい解説

北海(湖)
ほっかい / ペイハイ

中国の首都北京(ペキン)の中心部にある湖。故宮(こきゅう)博物院(旧紫禁(しきん)城)の北西に位置し、南に中海と南海が連なる。北海の歴史は遼(りょう)が離宮を建設したことに始まり、金(きん)代に湖中に瓊華(けいか)島がつくられて殿閣が営まれた。元(げん)代にはここを中心に大都(だいと)が建設され、以後は皇城内の庭園とされた。現在は市民公園となっており、植物園、体育館などの施設がある。瓊華島にあるチベット風の白塔や湖岸近くの九竜壁は有名である。

[船越昭生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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