鞍手(読み)くらて

精選版 日本国語大辞典 「鞍手」の意味・読み・例文・類語

くらて【鞍手】

福岡県の中北部の郡。かつては直方市も郡域に含まれ、筑豊炭田の一中心であった。

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改訂新版 世界大百科事典 「鞍手」の意味・わかりやすい解説

鞍手[町] (くらて)

福岡県北部,鞍手郡の町。人口1万7088(2010)。直方平野の中央に位置する。西部南部に丘陵地が分布するほかは,中央部を北流する西川沿いや,南東部の遠賀川沿いに広い沖積地が開けている。明治以来,炭鉱町として発展してきたが,1955年以後の石炭産業崩壊とともに全炭鉱が閉山され,過疎鉱害をあとに残した。その後,工業,農業,住宅開発などの振興策が図られ,立地条件に恵まれたため比較的順調に進んでいる。農業では,野菜,畜産に力が注がれ,大規模なブドウ園もある。工業では企業誘致が順調で,製造業が最大の就業部門となっている。木造十一面観音立像(重要文化財)のある長谷寺,木造不動明王像(重要文化財)を有する円清寺,17基の横穴古墳群の古月横穴(史)など文化財・史跡が多い。町の東をJR筑豊本線が通る。
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