勝加茂郷(読み)しようかもごう

日本歴史地名大系 「勝加茂郷」の解説

勝加茂郷
しようかもごう

近世の勝加茂東しようかもひがし村・勝加茂西村を遺称地とし、加茂かも川左岸の現勝北町南部一帯に推定される。上下二ヵ村に分れていたが、ともに京都東福寺領。あるいは勝田郡賀茂郷の意味で、「和名抄」の郷名を継いだものとも思われる。

東福寺は永仁四年(一二九六)一二月に幕府より地頭職を寄進され、建武三年(一三三六)一〇月二六日の院宣で領家職を寄進された(貞和三年「東福寺領諸庄園目録」東福寺文書)。南北朝期には広戸氏・高山氏らの押妨が続き、幕府の命令を受けた守護使が入部できない状況であった(延文二年一〇月二九日「入沢佐貞請文」同文書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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