勘過(読み)かんか

精選版 日本国語大辞典 「勘過」の意味・読み・例文・類語

かん‐か ‥クヮ【勘過】

〘名〙
① よく調べて通すこと。関所通行の許可書(過書)などに用いられた語。
続日本紀‐天平元年(729)五月庚戌「諸国史生及傔仗等、式部判補、赴任之日、例下省苻、符内仍偁関司勘過
② 問いただすこと。糺明すること。見破ること。事物真相を見抜くこと。また、叱ること。
正法眼蔵(1231‐53)画餠従来の一枚二枚の臭皮袋を勘過するに、疑著におよばず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android