労働代表委員会(読み)ろうどうだいひょういいんかい

山川 世界史小辞典 改訂新版 「労働代表委員会」の解説

労働代表委員会(ろうどうだいひょういいんかい)
Labour Representation Committee

イギリス労働党母体になった組織。1900年,労働者階級の議員議会に選出する目的で,労働組合独立労働党フェビアン協会社会民主連盟などの社会主義団体によって結成。06年の総選挙で29人を当選させて,労働党に改名,議会政党となった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の労働代表委員会の言及

【社会主義】より

…しかし,いずれも大衆的な支持を受けなかった。一方,J.K.ハーディが独立労働党を結成して労働組合との提携をはかり,1900年,労働組合と社会主義団体の連合体として労働代表委員会が創設された。これは労働者階級の代表者を議会に送るための組織であったが,1906年には名称を改めて労働党となった。…

【マクドナルド】より

…ロンドンで自由党議員秘書,〈新生活フェローシップ〉書記長を務め,独立労働党執行部に加わる。1900年,労働代表委員会書記長となり,ひそかに自由党と選挙協定を締結し,06年の労働党躍進の基礎を固めた。《社会主義と社会》(1905)の中で社会主義はリベラリズムの世襲の後継者だと述べ,社会進化論を労働党政治に適用した。…

【労働党】より

…イギリスの社会主義政党。1900年,議会に独自の労働代表を送るため,J.K.ハーディらの指導で労働組合と社会主義諸組織との連合体として〈労働代表委員会Labour Representation Committee〉が結成された。これは,自由主義から社会主義へ組合を改宗させるため独立労働党を中心に推進された運動の直接の成果だが,他方,不熟練労働者の〈新組合運動〉に挑戦する雇主側の攻勢および法的制裁に対し組合のとった自衛措置でもあり,階級闘争の産物だった。…

※「労働代表委員会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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