加倉井砂山(読み)かくらい さざん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加倉井砂山」の解説

加倉井砂山 かくらい-さざん

1805-1855 江戸時代後期の儒者
文化2年11月3日生まれ。常陸(ひたち)(茨城県)成沢村の郷士。同族加倉井松山にまなび,のち日新塾をひらく。儒学,天文・地理学をおしえ,軍事教練もおこなった。門下斎藤監物(けんもつ),藤田小四郎らがいる。安政2年7月14日死去。51歳。名は久雍(ひさやす)。字(あざな)は立卿。通称淡路。別号に西軒,懶庵など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の加倉井砂山の言及

【常陸国】より

…庶民教育のための私塾,寺子屋は,天保期(1830‐44)以降幕末にかけてかなり普及した。茨城郡成沢村(現,水戸市)の加倉井砂山が営んだ私塾日新塾には遠近各地から来て学ぶ者が多く,門人には藤田小四郎,斎藤監物(けんもつ)らやがて幕末尊攘志士として活動する者も含まれていた。土浦の町人学者沼尻墨僊とその子墨潭が営んだ寺子屋天章堂の入門者総数は,1803年(享和3)の開設から71年に至る69年間で889人に達した。…

※「加倉井砂山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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