削袖(読み)そぎそで

精選版 日本国語大辞典 「削袖」の意味・読み・例文・類語

そぎ‐そで【削袖】

〘名〙
江戸時代、明暦・万治年間(一六五五‐六一)にはやった、振袖袖形。袖の下端を、袖口からたもとまで、長刀(なぎなた)のようにそいで仕立てた袖。なぎ袖。
評判記・色道大鏡(1678)二「そぎ袖すたれて丸袖に移り」
浄瑠璃長町女腹切(1712頃)道行「ほんの女夫(めをと)と、いつの世に、いはれついはん、なさけなやと抱(いだ)きしめたるそぎ袖も」
筒袖(つつそで)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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