精選版 日本国語大辞典 「切抜」の意味・読み・例文・類語
きり‐ぬき【切抜】
〘名〙
① 切り開くこと。開鑿(かいさく)すること。
② 一部分を切って抜き取ること。また、切り抜いたもの。
※たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉五「夫れよと即坐に鋏(はさみ)を借りて女子づれは切抜(キリヌ)きにかかる」
③ 文章などの一部分を抜き出すこと。また、その抜き出したもの。抜粋。
※洒落本・新吾左出放題盲牛(1781)大蔵長竿「関羽は腕に毒矢を受、華陀がりゃう治の南蛮流、ほねを削るその間、碁を囲み居たりしぞと三国志の切ぬきで、衆をはげます軍師の勇気」
④ 劇場で用いる招き看板の一種。人形を切り出して彩色して掲げた。招き。
⑤ 「きりぬきえ(切抜絵)」の略。
きり‐ぬ・く【切抜】
[1] 〘他カ五(四)〙
① 一部分を切って抜きとる。切って穴をあける。切り取る。〔文明本節用集(室町中)〕
② 文章などから、部分的に語句を抜き出す。
[2] 〘他カ下二〙 ⇒きりぬける(切抜)
きり‐ぬ・ける【切抜】
〘他カ下一〙 きりぬ・く 〘他カ下二〙
① 敵の囲みを切り破って脱出する。敵の中に切り入って、のがれ出る。
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