出雲祝神社(読み)いずもいわいじんじや

日本歴史地名大系 「出雲祝神社」の解説

出雲祝神社
いずもいわいじんじや

[現在地名]入間市宮寺

狭山丘陵北西麓、宮寺みやでら地区中央南方寄りにある。祭神は天穂日命・天夷鳥命・兄多毛比命ほか一一柱。旧村社。明治初年までは寄木よりき明神社と称し(風土記稿)、天保七年(一八三六)の中野村絵図(吉川家蔵)では寄木社、同一四年中野村明細帳(川口家文書)では寄木大明神とある。社記には、当地の氏族が出雲系で、天穂日命東国下向の時に出雲杵築きづき湾に漂う古木の種を携えてきて播き、この種がやがて寄木(よりき・ゆるぎ)森となったという。「延喜式」神名帳記載の入間郡出雲イツモノ伊波比神社」に比定される。社伝によると景行天皇代、日本武尊が東夷征討のため小手指こてさしはら(現所沢市)に至り、天穂日命・天夷鳥命を祀って出雲伊波比いずもいわい神社としたという。神体は石棒の下半分で、社記(当社蔵)によれば上半分は出雲杵築大社(出雲大社)に置き、下半分は天穂日命が持参したものと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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