共食者(読み)あいたげひと

精選版 日本国語大辞典 「共食者」の意味・読み・例文・類語

あいたげ‐ひと あひたげ‥【共食者】

〘名〙 (「あい」は、ともに、の意、「たげ」は、飲食する意の動詞「たぐ(食)」の連用形) 客とともに飲食する人。陪食する人。
書紀(720)雄略一四年四月(図書寮本訓)「天皇、呉人に設(あ)へたまはむと欲(おぼ)して、群臣に歴(とな)め問ひて曰はく、其れ共食者(アヒタケヒト)に誰か好けむ、とのたまふ」
※書紀(720)推古一八年一〇月(岩崎本訓)「河内漢直贄を以て新羅の共食者(アヒタケヒト)と為」
[補注]「書紀‐雄略一四年四月」の用例箇所については、「いひたげひと」「あわたげひと」という古訓も存する。「ともに」の意を採らない訓法である。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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