光通寺(読み)こうつうじ

日本歴史地名大系 「光通寺」の解説

光通寺
こうつうじ

[現在地名]交野市私部五丁目

無量光むりようこう寺の本堂裏手にある。臨済宗東福寺派、山号長寿山、本尊聖観音。開山は臨済宗東福寺聖一派荘厳門派の別峰大殊(長寿開祖実録・慧日山宗派図)、寺蔵の記録は赤松円心の創建、後村上天皇の勅願所であったといい、当寺には別峰宛の同天皇宸翰消息を伝えるという。中国の禅僧道遐が明の永楽三年(応永一二年、一四〇五)に撰した「別峰殊禅師行道記」によると、同天皇は行宮としていた河内金剛こんごう(現河内長野市)で別峰に禅を問い、円光国師号を贈ったとし、別峰の光通寺入寺は応永九年八二歳の夏という。また同年八月没したことを「壬午之歳、師在光通、隣州道俗来聘、師欣然欲其請、夢八幡大菩薩、衣冠偉然、謂師曰、和尚縁在此地、不去、師歎曰、老僧豈有生死去来耶、神謝而去、是年七月示微恙、八月二日泊然而化、門人建其全身、塔曰寂照、師世寿八十二」と記す。

光通寺
こうつうじ

[現在地名]西区山田町比良 城屋敷

長寿山と号し、曹洞宗。本尊十一面観世音菩薩。竜潭りゆうたん(現岩倉市)の六世養室源育が寛永二年(一六二五)に開基した(徇行記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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