先内村(読み)さんにえむら

日本歴史地名大系 「先内村」の解説

先内村
さんにえむら

[現在地名]喜界町中熊なかぐま 先内さきない

中隈なんま村の南西に位置し、海に臨む。琉球王国時代から役人シマとして知られ、永家(片倉家)屋号ウフヤとするが、これは大親役(うふやく)に由来するもの。屋敷構えは琉球士族風で、近世には与人・横目の職を勤め、代々郷士格の家柄であった。その一統は平家落人の子孫といわれ、本家の屋号はナンバと称する。元禄五年(一六九二)の喜界島帳留(列朝制度)に村名の記載がなく、中隈村のうちであったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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