元興寺伽藍縁起并流記資財帳(読み)がんごうじがらんえんぎならびにるきしざいちよう

日本歴史地名大系 の解説

元興寺伽藍縁起并流記資財帳
がんごうじがらんえんぎならびにるきしざいちよう

一巻

成立 天平一九年

分類 寺院

原本 京都市醍醐寺

解説 元興寺資財帳であるが、現存のものは長寛三年僧慈俊によって抜粋されたもので、伽藍縁起と賤・水田食封園地陸地等の目録だけが残っている。

活字本寧楽遺文」中ほか

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 の解説

元興寺伽藍縁起并流記資財帳
がんごうじがらんえんぎならびにるきしざいちょう

「元興寺資財帳」とも。奈良市元興寺の開創経緯・財産などを記したもの。746年(天平18)の僧綱(そうごう)の牒により翌年まとめられた。醍醐寺本「諸寺縁起集」引用の抄本が現存。縁起に飛鳥寺の塔露盤銘(とうろばんめい)・釈迦如来光背銘・古縁起などを引用し,「日本書紀」の原史料にもとづくと思われる部分もあるが,別系統の仏教伝来記事も載せる。「寧楽(なら)遺文」所収。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報