抄本(読み)ショウホン

デジタル大辞泉 「抄本」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ほん〔セウ‐〕【抄本/×鈔本】

原本のある一部分を書き抜いたもの。「源氏物語の―」
歌集漢籍の注釈書。
(抄本)原本となる書類一部を抜粋した文書戸籍抄本登記簿抄本など。→謄本
[類語](1異本写本類書流布本海賊版底本原本原典原書テキストオリジナル原作出典典拠種本校本定本/(3謄本

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「抄本」の意味・わかりやすい解説

抄本
しょうほん

原本の内容の一部のみを写した文書をいう。抄録謄本の略。通常は、公務員が原本に基づいて職務上作成したものをさし、さらに、写した部分の内容が原本と相違ない旨を公証する文言が付記される場合が多い。これを認証ある抄本という。戸籍抄本(戸籍法10条・10条の2)、登記簿等の抄本(不動産登記法119条~121条)、訴訟記録の抄本(民事訴訟法91条)などがその例である。

[髙木敬一]

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改訂新版 世界大百科事典 「抄本」の意味・わかりやすい解説

抄本 (しょうほん)

原本の内容の一部を写したもので,原本のうち必要部分の内容を証明するために作られる書面。戸籍抄本(戸籍法10条),登記簿抄本(不動産登記法21条,21条の2,商業登記法11条),訴訟記録の抄本(民事訴訟法91条3項)などがその例である。謄本が原本の内容の全部を証明するために作成されるのに対し,抄本はその内容の一部を証明するために作成される点で両者は異なるが,その他の点については,抄本も謄本とほぼ同様である。
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普及版 字通 「抄本」の読み・字形・画数・意味

【抄本】しようほん

抄録本。

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