側杖・傍杖(読み)そばづえ

精選版 日本国語大辞典 「側杖・傍杖」の意味・読み・例文・類語

そば‐づえ ‥づゑ【側杖・傍杖】

〘名〙
① (━する) けんかそばにいて、打ち合っている杖で打たれること。転じて、争いのそばにいたために、思いがけない被害をこうむること。
歌舞伎初冠曾我皐月富士根(1825)大詰「ヤア、烏許(をこ)がましきそ一言側杖(ソバヅヱ)させんと切ってゆく」
自分と関係ないことのために受ける被害。とばっちり。まきぞえ。
浮世草子・新色五巻書(1698)二「仏も濡れを専ら、羅睺羅といへる子を儲け、檀特山床入、其傍枝(そばヅエ)衆生に示し給ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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