俳(漢字)

普及版 字通 「俳(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

[字音] ハイ
[字訓] たわむれる・わざおぎ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は非(ひ)。〔説文〕八上に「戲るるなり」とあり、もと二人相戯れて演技する意であろう。〔子、王覇〕に「俳優侏儒(しゆじゆ)」というように、侏儒などがその役を演じた。優は憂愁所作をなすもので、合わせて俳優という。徘は〔説文〕にみえず、〔広雅、釈訓〕に「俳旋(べんせん)なり」とみえる。俳を徘の意に用いることもあるが、もと別義の字である。

[訓義]
1. たわむれる、おどけ。
2. わざおぎ。
3. うたう、うそぶく。
4. 徘と通じ、たちもとおる。

[古辞書の訓]
名義抄〕俳 タチモトホル・―トタタズム・―トヤスラフ・フム・タハブル・メグル 〔立〕俳 メグル・タハク・タチモトホル

[熟語]
俳歌俳諧・俳俳詼俳戯俳謔俳偶・俳語俳諢俳児・俳笑俳倡・俳体俳調俳賦俳文・俳優
[下接語]
詼俳・好俳・雑俳・倡俳・文俳・優俳・類俳

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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