佐野浦(読み)さのうら

日本歴史地名大系 「佐野浦」の解説

佐野浦
さのうら

[現在地名]津名町佐野

佐野村の海浜にある浦。佐野組に属し、高は佐野村分に含まれる。寛永四年(一六二七)の佐野村検地帳(津名町史)によると加子役の者五一名、舟大工五名(うち一名のみ加子)、加子屋敷を所有する者三一名で、屋敷は一名につき二畝一五歩ずつ与えられていた。反別戸数取調書には佐野村と別に佐野浦が記され、家老稲田氏の給知で、家数一四二・人数六八一。加子役出勤は稲田家役所からの指示で勤めた。なお寛永九年に稲田氏は替知高として淡路五千三四六石余を与えられたのに伴い、村浦の加子七四軒を与えられている(阿淡年表秘録)。このうちに当浦の加子も含まれていたのであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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