日本大百科全書(ニッポニカ) 「伊達巻(水産練り製品)」の意味・わかりやすい解説 伊達巻(水産練り製品)だてまき 水産練り製品の一種。魚のすり身に卵黄あるいは全卵を混ぜ、砂糖、みりんなどで甘味をつけ、四角い板状に焼き、簾(すだれ)で渦巻状に巻いたもの。着物の小物の一つ伊達巻に似ているのでこの名がついた。かまぼこには卵白だけを使うため、残った卵黄の利用法として考えられたものという。魚のすり身の種類により品質が決まる。タイ、エビ、ヒラメなどは上等である。魚と卵を使用するため、タンパク質を約15%含む。脂質も多く約8%。また調味に砂糖などの甘味料を使うためエネルギーが高く、100グラムで約200キロカロリーある。そのまま切って食する。正月の重詰めや口取りに用いられることが多い。[河野友美・大滝 緑] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例