伊豆野堰(読み)いずのぜき

日本歴史地名大系 「伊豆野堰」の解説

伊豆野堰
いずのぜき

一迫いちはさま町より東の築館つきだて町・志波姫しわひめ町・若柳わかやなぎ町にわたる近世期以来の灌漑用水堰。取入口は一迫川左岸の一迫町清水しずふくろで、そのため清水ヶ袋江とも称した(若柳村安永風土記)。伊豆野堰の名は築館町東部より志波姫町域に広がる伊豆野原にちなみ、もとより当用水の開削はこの原野開拓が主目的であった。寛永一九年(一六四二)二代藩主忠宗が伊豆野原で鷹狩を行った際、供の古内主膳重広にこの原野の開拓を命じた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報