伊勢越商人

山川 日本史小辞典 改訂新版 「伊勢越商人」の解説

伊勢越商人
いせごえしょうにん

山越(やまごえ)商人・四本(しほん)商人とも。平安時代から中世を通じて近江国と伊勢国を往復した近江の商人。四本商人は湖東の保内・石塔・小幡・沓懸(くつかけ)の4地域の座商人団をいう。八風(はっぷう)・千種(ちぐさ)両街道の通商独占権をもち,他座商人を排除し,苧(からむし)・紙・塩・干物などを運搬・販売した。なかでも野々川商人ともよばれた保内商人は,山門(延暦寺)の権威を利用し16世紀中頃まで伊勢越商人の中心として活躍。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android