仕人(読み)つかまつりびと

精選版 日本国語大辞典 「仕人」の意味・読み・例文・類語

つかまつり‐びと【仕人】

〘名〙 つかえる人。つこうまつりびと。従者
書紀(720)仁徳五五年(北野本室町時代訓)「時に従者(ツカマツリヒト)有て田道の手(た)取得て」
大鏡(12C前)三「一条殿の御つかまつり人とかやのために」

つこう‐ど つかう‥【仕人】

※明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎明治大帝崩御「後から美しい太鼓や旙(はた)胡籙(やなぐひ)や弓や鉾などを持った仕人(ツカウド)が続いて出て来る」

つこうまつり‐びと つかうまつり‥【仕人】

〘名〙 おつかえする人。朝廷貴人におつかえする人。奉公人
※宇津保(970‐999頃)沖つ白浪「御てうど、つかうまつり人、おとらずまうけられて」

つかえ‐びと つかへ‥【仕人】

〘名〙 仕える人。側ちかく仕える人。家臣。奉公人。
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「つくしぶねのつかへ人もきたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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