今尾城跡(読み)いまおじようあと

日本歴史地名大系 「今尾城跡」の解説

今尾城跡
いまおじようあと

[現在地名]平田町今尾

揖斐いび川左岸に築かれた中世の平城跡。近世には尾張藩家老の竹腰氏居所となった。遺構はほとんど残らず、本丸跡と堀の一部は小学校の敷地になっている。「新撰美濃志」などによれば文明年間(一四六九―八七)守護代斎藤氏の家臣中島重長が築城、重直・重元・重行と四代七〇余年にわたって在城したという。永禄一〇年(一五六七)駒野こまの(現南濃町)から転じた高木貞久の居城となったとされ、年未詳二月一日の吉村名字中等宛織田信長朱印状(市田靖氏所蔵文書)に「今尾城之事、高木彦左衛門尉ニ申付候」とある。同朱印状は天正二年(一五七四)とする説があるが未詳。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android