人懐(読み)ひとなつかしい

精選版 日本国語大辞典 「人懐」の意味・読み・例文・類語

ひと‐なつかし・い【人懐】

〘形口〙 いつもに増して人が妙に親しみをもって感じられる。人の中にまじわりたいという思いがする。人の生活がなつかしい。
武蔵野(1898)〈国木田独歩〉六「何たる人なつかしい音だらう」
ひと‐なつかし‐げ
〘形動〙
ひと‐なつかし‐さ
〘名〙

ひと‐なつっこ・い【人懐】

恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉二二「元来が人可懐(ヒトナツッコ)夫人調子は、昔の恋人にでも逢った如くで」

ひと‐なつこ・い【人懐】

〘形口〙 誰に対しても好意的でうちとける性質様子である。ひとなつっこい。
小公子(1890‐92)〈若松賤子訳〉前編「ただ無邪気に人懐(ヒトナツ)こいので」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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