乱書(読み)みだれかく

精選版 日本国語大辞典 「乱書」の意味・読み・例文・類語

みだれ‐か・く【乱書】

〘他カ四〙
順序もなく書く。自由自在に書き散らす。散らし書きにする。
源氏(1001‐14頃)梅枝「みだれたる草の歌を、筆にまかせてみだれ書き給へる、見所限りなし」
② 心の乱れを表わして、整わない書きざまをする。乱れたふうに書く。
※源氏(1001‐14頃)夕顔御手もうちわななかるにみだれかき給へる」

みだれ‐がき【乱書】

〘名〙 秩序なく書くこと。また、乱雑に書くこと。みだしがき。みだりがき。
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉一「霞砂子みだれ砂子の乱れ書きに」

みだし‐がき【乱書】

〘名〙 乱雑に書き散らすこと。
源平盛衰記(14C前)一一「みだし書にぞしたりける」

みだり‐がき【乱書】

〘名〙 秩序なく書くこと。乱れた書きぶり。みだれがき。みだしがき。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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