中道遺跡(読み)なかみちいせき

日本歴史地名大系 「中道遺跡」の解説

中道遺跡
なかみちいせき

[現在地名]長岡市栖吉町 中道

栖吉すよし集落の西側に広がる水田部に所在し、栖吉川右岸の扇状地の扇端部にあたる。遺跡の範囲は舌状地形の縁辺に広がり、標高約六五−七〇メートル。農業基盤整備事業に伴い、平成六年(一九九四)から長岡市教育委員会が発掘調査した。主体となる時代は縄文時代中期から晩期までで、ほかに中世遺構も発見されている。

縄文時代の遺構は竪穴住居跡七二軒・掘立柱建物跡三棟・フラスコ状ピット六五基で、住居跡は縄文時代中期中頃・中期後半・後期前半・晩期中頃の四時期のものがある。

中道遺跡
なかみちいせき

[現在地名]箕輪町大字中箕輪 中道

天竜川西方のきようヶ岳山麓扇状地に接する高燥な段丘面上にあり、南側には深沢ふかさわ川が流れて同段丘を五〇メートルほど開析している。西天竜用水の東にあたって遺跡地一帯は昭和初年に開田され、遺跡の存在には気付かれなかったが、昭和四八年の中央道遺跡調査で発掘された。穴住居跡六九、掘立柱建物跡三一、土壙五五基が露呈し、奈良時代から平安初期に中心を置く一大集落跡であることが判明した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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