上栗山村(読み)かみくりやまむら

日本歴史地名大系 「上栗山村」の解説

上栗山村
かみくりやまむら

[現在地名]栗山村上栗山

野門のかど村の東、赤薙あかなぎ(二〇一〇・三メートル)の北側に位置し、北部寄りを鬼怒川が東流する。近世はおおむね日光領。元和六年(一六二〇)の東照宮領目録(日光山御宮方書物之写)に「湯西村栗山村」六五二石余とある。寛文六年(一六六六)日光領総検地により、畑・屋敷のみ反別二四町五反余、高七二石余が確定したと思われ(「日光御領石高家数人別掃除丁場控」関根矢太郎文書)以後の高は変わらない。年貢は定免金納で、近世期を通して金八両余である。またいつの頃からか不明であるが、日光山本坊御殿役所から栗山七ヵ村名主に宛てられた覚(百目鬼彦四郎文書)によれば、年々、本坊御殿へ蕎麦一石五斗を上納している。栗山郷一〇ヵ村の一つとして、川俣かわまた村と同様の加助郷や人足出しを勤めた。生業の中心は木挽などの山稼であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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