三ッ合新田村(読み)みつあいしんでんむら

日本歴史地名大系 「三ッ合新田村」の解説

三ッ合新田村
みつあいしんでんむら

[現在地名]福田町中島なかじま

中島村の南にある。南流する今之浦いまのうら川は当村内で二流に分れ、一方は村の西側を南西に折れ南流してぼうそう川に合流し、また一方はやや東の方向に南流し同川に注ぐ。村名はこの三本の川筋が合流する地形に由来する。「遠江国風土記伝」に福田村と当村をさして「上件の二村は湊なり」とある。「福島村誌」によると宝永四年(一七〇七)の大地震で福田村の中島村との境に湊口ができ、今之浦川などが注いで係船地となった。のち享保年間(一七一六―三六)の大水により太田おおた川が神野を貫流して福田村の東部に湊口を移したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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