一掬(読み)いっきく

精選版 日本国語大辞典 「一掬」の意味・読み・例文・類語

いっ‐きく【一掬】

〘名〙 (「掬」は水などを手のひらですくう意) ひとすくい。ひとにぎり。また、ひとすくいの量で、わずかなこと。
※和泉久米田寺文書‐弘安三年(1280)四月日・和泉隆池院修復勧進牒「我聞一掬之施・一葉之供、終不壊滅
※俳諧・伊勢紀行‐跋(1686頃)「朝に一掬して百川の味ひをしれるなるべし」 〔詩経小雅・采緑〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「一掬」の意味・読み・例文・類語

いっ‐きく【一×掬】

水などを両手ですくうこと。ひとすくい。また、わずかな量をいう。
まぶたあたりに―の微笑を帯びぬ」〈樗牛滝口入道

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「一掬」の読み・字形・画数・意味

【一掬】いつきく

ひとすくい。両手一杯。唐・李白〔秋浦歌、十七首、一〕詩 遙かに一掬のを傳ふ 我が爲に揚州せよ

字通「一」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android