微笑(読み)みしょう

精選版 日本国語大辞典 「微笑」の意味・読み・例文・類語

み‐しょう ‥セウ【微笑】

三教指帰(797頃)中「慠然箕踞、莞爾微笑」
源平盛衰記(14C前)二四「待ち受けて手を取りくみ、微咲(ミセウ)して歌を唱へて云く」

び‐しょう ‥セウ【微笑】

〘名〙 にっこりと笑うこと。声をたてずに、顔をくずして笑うこと。ほほえむこと。ほほえみ。みしょう。
※新聞雑誌‐二号・明治四年(1871)五月「一人微笑(ビシャウ)して云ふ」 〔宋玉‐登徒子好色賦〕

ほお‐え・む ほほゑむ【微笑】

〘自マ五(四)〙 ⇒ほほえむ(微笑)

ほお‐えみ ほほゑみ【微笑】

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デジタル大辞泉 「微笑」の意味・読み・例文・類語

び‐しょう〔‐セウ〕【微笑】

[名](スル)ほほえむこと。ほほえみ。「微笑を浮かべる」「やさしく微笑する」
[補説]書名別項。→微笑
[類語]笑い笑み微笑み朗笑一笑破顔一笑スマイル

びしょう【微笑】[書名]

近藤啓太郎小説。昭和49年(1974)刊。がんに侵された妻の闘病最期の日々を描く。テレビドラマ化もされた。

み‐しょう〔‐セウ〕【微笑】

びしょう(微笑)」に同じ。「拈華ねんげ微笑

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デジタル大辞泉プラス 「微笑」の解説

微笑

TBS系列放映による日本の昼帯ドラマ。花王愛の劇場。1978年7~8月放映(全40回)。原作は近藤啓太郎の自伝小説出演河内桃子山内明、清水めぐみほか。

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普及版 字通 「微笑」の読み・字形・画数・意味

【微笑】びしよう

ほほ笑む。

字通「微」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の微笑の言及

【ほお(頰)】より

…笑いの表情運動は威嚇が転化したものだとする説からみれば,チンパンジーやゴリラにも笑いに似た表情を読みとれるだろう。ヒトの笑いについては,呵々大笑から皮肉な笑い,微笑に至るまで,ヒトに生得的な感情表現としての筋活動がある。何を笑いの対象とするかに時代と文化の違いはあるとしても,また笑うヒトの性格により笑いに差があるとしても,その笑いがヒトのどのような感情を表現しているかは共通している。…

※「微笑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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