ロール
ろーる
roll
roller
品物の圧延やつや出しなどに用いる、表面に必要形状の孔型を取り付けのできる円柱形の部品。板材圧延用のロールは円筒形で、圧延時のたわみおよび熱膨張を考慮し、一般に熱間圧延用は中凹状に、冷間圧延用は中凸状に表面を研摩し、圧延時に完全な円筒状になるようにする。圧延作業においてロールの良否は、圧延能率、品質、生産量、生産費などに大きな影響を及ぼす。直接に材料と接するロールを作業ロールと、作業ロールのたわみを防止する目的で作業ロールに接触して補強するバックアップロールとがある。熱間圧延のロールは鋳鋼、鍛鋼、ダクタイルあるいはノジュラー鋳鉄でつくられ、冷間圧延のロールは表面部に焼きを入れるか、チル鋳物(チルドロール)にして表面を硬くする。
[志村宗昭]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ロール
① 巻くこと。巻いて形づくること。また、そのもの。巻き毛、巻きパンなど。
※日本芸術と漫画(1940)〈今村太平〉二「絵が、フィルムとおなじ巻物(ロール)であることも不思議ではない」
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「其面に灰を撒し、鉄製の転軸 『ロール』と云、修路のとき平均に築固する具 にて、平かに築固して冷碍せしむ」
※
伸子(1924‐26)〈
宮本百合子〉三「船全体を軋ませ、
ぐうっと右にロールした」
ロール
※
あめりか物語(1908)〈永井荷風〉六月の夜の夢「劇場の舞台ならぬ現実の生活に此のやうな美しい役目
(ロール)が又とあらうか」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
ロール
(1)ある文献の主題概念を複数の索引語で表現したときに,個々の索引語が文献において持つ役割や機能(行為,原因,結果,手段,道具など)を明示するために,索引語に付与される役割.きめの細かい検索を可能とすることを目的としている.しかし,ロールの付与にはかなりの作業を伴うため,実際に採用している索引システムは少ない.(2)ロールの記号表現,あるいはロールを処理するための記号的メカニズム.
出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
デジタル大辞泉
「ロール」の意味・読み・例文・類語
ロール(roll)
[名](スル)
1 巻いて作ったもの。巻いてあるもの。「ロールカステラ」「バターロール」
2 「ローラー1」に同じ。
3 「ローリング2」に同じ。
「船全体を軋ませ、ぐうっと右に―した」〈宮本・伸子〉
4 「ロールフィルム」の略。
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出典 パラグライダー用語辞典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報