リョウ(レウ)・リュウ(リウ)・とぶ(漢字)

普及版 字通 の解説


11画

[字音] リョウ(レウ)・リュウ(リウ)
[字訓] とぶ

[説文解字]
[金文]

[字形] 象形
両翼と尾羽の形。〔説文〕四上に「高く飛ぶなり。に從ひ、(しん)に從ふ」と会意とするが、全体を象形としてよい。〔荘子、斉物論〕「而(なんぢ)獨り之れがたるを聞かざるか」の〔注〕に「長風の聲なり」とあり、もと羽声を形容する語であった。

[訓義]
1. たかくとぶ、とぶ。
2. は、風の吹く音。

[古辞書の訓]
名義抄 トブ・ヒヒル・ハネ 〔字鏡集〕 ヒヒル・タカクトブ

[声系]
〔説文〕に声として・膠・・戮・繆・勠・など二十五字を収め、來(来)母(らいぼ)(l)・見母(けんぼ)(k)・(明)母(m)・端母(たんぼ)(t)の音がある。來母の音は舌頭(tなど)の諸音と通じ、また來・も隣紐で通じることがある。

[語系]
(流)liuは同声。風に抗してゆくをといい、高風を(りゆう)、人に(りゆう)といい、水に流という。いくらか抵抗のあるところを排してゆく意があるようである。

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報