ヤシャダケ(夜叉竹)(読み)ヤシャダケ(英語表記)Semiarundinaria yashadake

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤシャダケ(夜叉竹)」の意味・わかりやすい解説

ヤシャダケ(夜叉竹)
ヤシャダケ
Semiarundinaria yashadake

イネ科ナリヒラダケ属のタケの1種。本州の中部地方日本海側から九州にまで自生するが栽培もされる。高さ3~4m,経 2cm前後,枝は小枝をまばらに分枝し,節部,鞘の基部に毛が生える。葉は3~5枚つき,披針形または広披針形で基部はやや丸い。稈に茶褐色斑紋のあるものは,トラフダケ菌 Chaetosphaeria fusispora寄生によって生じるものである。岡山県北部には天然記念物に指定されているトラフダケがあり,稈面を磨くと暗紫褐色の斑紋が残る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android