ナリヒラダケ(業平竹)(読み)ナリヒラダケ(英語表記)Semiarundinaria fastuosa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナリヒラダケ(業平竹)」の意味・わかりやすい解説

ナリヒラダケ(業平竹)
ナリヒラダケ
Semiarundinaria fastuosa

イネ科の大型のタケの1種。中国地方,九州四国に自生するが,普通は観賞用として庭に植えられる。高さ 5mあまりになり,径 3.5cmぐらい。根茎は横に走り,ところどころにたけのこが出る。たけのこの皮は紫緑色で毛はなく,稈節に付着したまま開き脱落する。稈は紅緑色。枝が短く群生するので美しい。枝先はジグザグに伸びる。葉は小枝ごとに4~5枚つく。名前の由来は竹 (男竹) であるが笹 (女竹) のように1節から多くの枝を出すことから,在原業平に見立てたとも,姿がやさしいところからついたともいわれる。

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