マンサニヨ(英語表記)Manzanillo

デジタル大辞泉 「マンサニヨ」の意味・読み・例文・類語

マンサニヨ(Manzanillo)

キューバ東部、グランマ州の都市。グアカナヤボ湾湾奥に位置する港湾都市で、砂糖タバコ積出港として発展。州都バヤモ外港に位置づけられる。食品加工業が盛ん。1898年の米西戦争における主戦場の一となった。マンサニーヨ。マンサニーリョ。マンサニージョ

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改訂新版 世界大百科事典 「マンサニヨ」の意味・わかりやすい解説

マンサニヨ
Manzanillo

メキシコ中央部,太平洋岸コリマ州の港湾都市。人口10万1536(2003)。1535年H.コルテスはここからカリフォルニア半島探検に出発している。植民地時代には,フィリピンとの交易の中継港として発達。現在は太平洋岸の主要漁港としての機能に加え,グアダラハラなどの内陸諸都市への輸入港,砂糖・コーヒーなど農産物の積出港でもある。農水産加工業が発達。市の東40kmにわたって広がるクユトラン潟湖塩田も重要。日本人移民の上陸港でもあった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンサニヨ」の意味・わかりやすい解説

マンサニヨ
Manzanillo

メキシコ南西部,コリマ州西部の都市。グアダラハラの南南西約 200km,太平洋にのぞむ港湾都市で,マンサニヨ湾とクユトラン潟湖にはさまれて位置する。背後のコリマ州からハリスコ州にかけての農林漁業地帯の商工業中心地で,その主要港としてコプラトウモロコシ,バナナ,レモン,魚類鉱産物木材,ワイン,缶詰などを積出す。美しい海岸があり,沿岸ではトローリングなども楽しめるため,海浜保養地としても発展している。グアダラハラから鉄道,道路が通じる。人口9万 2168 (1990推計) 。

マンサニヨ
Manzanillo

キューバ南東部の都市。グアカナヤボ湾の湾奥に位置する港湾都市で,カウト川下流域に広がる湿地帯の南部にある。 1784年建設。豊かな農業地帯の中心地で,サトウキビ,タバコ,果実,米,家畜などの集散が行われ,製糖,製材,皮革,缶詰,葉巻などの工業がある。港からはおもに砂糖,タバコ,硬材を積出す。付近に亜鉛,銅の鉱床がある。サンチアゴデクーバの西北西約 150kmにあり,鉄道,道路で連絡。空港もある。人口 10万 6683 (1989推計) 。

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百科事典マイペディア 「マンサニヨ」の意味・わかりやすい解説

マンサニヨ

メキシコ南西部,太平洋岸コリマ州の港湾都市。グアダラハラ南西約200km,太平洋岸の主要漁港,砂糖,コーヒーの積出港で,農水産加工業が発達。観光・保養地として知られ,カジキマグロなどの釣りの世界大会が毎年11月に行われる。植民地時代はフィリピンとの交易の中継港。日本人移民の上陸地だった。11万4630人(2006)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マンサニヨ」の意味・わかりやすい解説

マンサニヨ
まんさによ
Manzanillo

西インド諸島、キューバ南東部、カリブ海に面する港湾都市。人口13万5566(1999)。サトウキビ・プランテーションの南東部への拡大に伴い、1784年に建設された。肥沃(ひよく)な農業地帯を控え、港から砂糖、タバコ、果物、ウシなどを積み出す。主要工業は食品加工業である。行政上はグランマGranma州に属しており、州都バヤモBayamoの外港としての機能を果たしている。

[栗原尚子]

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