世界大百科事典 第2版 の解説
マヘーンドラバルマン[1世]【Mahēndravarman I】
南インドのパッラバ朝の王。在位600‐625年。政治,芸術,文学の多面で活躍した。クリシュナー川流域まで支配を広げ王朝の権力を強めたが,新興勢力のチャールキヤ朝とぶつかり,その後の両朝の長い抗争の契機をつくった。彼はジャイナ教徒であったが,聖人アッパルの影響によってヒンドゥー教シバ派に改宗した。パッラバ朝の建築様式を代表するマハーバリプラムの石窟がこの王の時代に造営された。【重松 伸司】
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