ポートサイド
Port Said
アラビア語ではブールサイード Būr Sa`īd。エジプト北東部,スエズ運河北端にある港湾都市。ブールサイード県の県都。 1859年,スエズ運河建設開始にあたり,人口の島につくられた町で,当時のエジプト王サイード・パシャにちなんで名づけられた。 19世紀には世界最大の石炭補給港,次いで石油補給港として発展。 1904年カイロからの鉄道が完成。港外の停泊地は全長約 6.4km,2本の防波堤,高さ 53mの灯台がある。付近で漁業,製塩が行われる。町は 56年スエズ動乱で英・仏軍によって破壊され,復旧したが,67年6月の中東戦争で再び戦火を受けた。その結果,75年までスエズ運河は閉鎖されて衰退したが,運河再開後に復興。衣料,ガラス,陶器,タイヤ,電子,印刷などの工業が発達。人口 46万 1000 (1990推計) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
デジタル大辞泉
「ポートサイド」の意味・読み・例文・類語
ポート‐サイド(Port Said)
エジプト北東部の港湾都市。スエズ運河の北端、地中海側に位置する。米・綿花・塩の積み出し港。非関税地域としても知られる。1859年に運河とともに建設された。名称はムハンマドアリー朝のエジプト太守サイード=パシャに由来する。ポートサイード。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ポート‐サイド
(Port Said) エジプト‐アラブ共和国の地中海岸、スエズ運河の北側入口にある港湾都市。一八五九年スエズ運河開削の時に建設された。米・綿花・塩の
積出港。また、石炭・石油の大貯蔵港で、
造船所もある。アラビア語名ブールサイード。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報