デジタル大辞泉
「ボルゾイ」の意味・読み・例文・類語
ボルゾイ(〈ロシア〉borzoy)
《すばやい意》犬の一品種。ロシアの原産。体高約75センチ。顔が細長く、体つきはほっそりして脚が長い。毛は絹糸状の巻き毛で、白に黒などの斑がある。元来はオオカミ猟犬であるが、家庭犬として人気が高い。
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ボルゾイ
〘名〙 (borzoi 元来、
ロシア語で、足が速い意) 犬の品種。ロシア原産。体高七〇センチメートル以上の大形種。全身絹糸状の
長毛でおおわれ、
毛色は白、黒、
白地に
淡褐色の斑
(ふ)の混じったものなどがある。疾走力と
視力にすぐれ、
原産地ではオオカミ狩りに用いた。現在は愛玩用。
※安吾新日本地理(1951)〈
坂口安吾〉秋田犬訪問記「ボルゾイの美しさは
コリー以上だが、コリーには雄大さがある」
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ボルゾイ
ぼるぞい
borzoi
哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜イヌの1品種で、ロシア原産。きわめて高貴な感じをもつ獣猟犬で、ウェーブがかかった絹糸状の美しい被毛を有する。顔つきは細長く、背も高く胸も深いが、体幅はなく、全体にきわめてほっそりとして軽快感がある。長い四肢や、切れ上がった腹部、湾曲した背などは、グレーハウンドタイプで、ロシア語のボルゾイ(「すばやい」の意)が示すように、その快速さを思わせる。別名をロシアンウルフハウンドと称されるように、オオカミ猟などに用いられてきたが、その美しい独特の肢態から、家庭犬としても愛好されている。毛色は白地にレモン、タン、グレー、黒、ブリンドルなどの斑(はん)である。体高68~78センチメートル、バランスがよければ、大きいほどよいとされる。体重は約27~47キログラムである。
[増井光子]
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ボルゾイ
borzoi
イヌの1品種。ロシア原産の大型のハウンド。「ボルゾイ」はロシア語で敏捷または機敏を意味し,このイヌの性質をよく表わしている。かつてはキツネ,ウサギ,オオカミ狩りに用いられたが,現在は観賞犬として飼われている。体高は雄 71~79cm,雌 66~74cm。頭部は細長く,耳は小さく後方に寝る。背が丸く,肢が長いのが特徴。毛色は白色地に黄褐色,黒,黄橙色の斑がある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ボルゾイ【Borzoi(ロシア)】
ロシア原産の大型犬。長い口吻と、細い脚が特徴。絹糸状の長い毛をもつ。オオカミ狩りに使われていた。現在は狩りに対する関心や適性を失っており、家庭犬として人気がある。ボルゾイとは、ロシア語で俊敏、素早いという意味である。JKCでは、第10グループ(視覚ハウンド)に分類する。
出典 講談社犬&猫:ペットの品種がわかる事典について 情報