バンダルギン国立公園(読み)バンダルギンコクリツコウエン

デジタル大辞泉 「バンダルギン国立公園」の意味・読み・例文・類語

バンダルギン‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【バンダルギン国立公園】

Parc national du banc d'Arguinモーリタニア西部大西洋沿岸に広がる国立公園面積は1万2000平方キロメートル。およそ半分が海域で、沖合寒流暖流が交わるため魚が豊富。それを目当てにしたオオフラミンゴモモイロペリカンなどの鳥類も多く集まる。冬は渡り鳥の越冬地。海岸線までサハラ砂漠が迫る。1982年ラムサール条約に、1989年には世界遺産(自然遺産)に登録された。バンダルガン国立公園アルガン礁国立公園

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界遺産詳解 「バンダルギン国立公園」の解説

バンダルギンこくりつこうえん【バンダルギン国立公園】

1989年に登録されたモーリタニアの世界遺産(自然遺産)で、首都ヌアクショットの北方、世界最大のサハラ砂漠が大西洋に接する場所に位置する。総面積は約1万4000km2で、半分は海で占められている。内陸からの強風によって砂漠から海へ大量の砂が運ばれ、干潮時には60kmも沖合へ続く浅瀬を形成している。広大な浅瀬には、チチュウカイモンクアザラシ、ウスイロイルカ、シワハイルカなどの海洋動物、さらに、オオフラミンゴ、オオソリハシシギ、モモイロペリカンなどの鳥類が生息する。また、北ヨーロッパやシベリア方面から700万羽の渡り鳥が飛来し、うち3分の1が越冬する。1982年、干潟の1万2000km2がラムサール条約に登録された。このように貴重な海洋生物の宝庫であることなどが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はBanc d'Arguin National Park

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android