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「ニューヨーク株式取引所」の意味・わかりやすい解説
ニューヨーク株式取引所【ニューヨークかぶしきとりひきじょ】
米国ニューヨーク市マンハッタン島南端,ウォール街にある世界最大の証券取引所。年間の株式売買のシェアは全米10取引所の8割を占めており,米国金融市場の中核的機能を果たす。その歴史は古く,証券取引が盛んになった18世紀後半の1791年,ニューヨークの証券業者が〈トンティン・コーヒーハウス〉で取引を行うようになったのが起源とされる。1817年には証券ブローカーを会員として現在の取引所の原型ができ上がった。個人からなる会員制の法人組織で,会員には受託売買のコミッション・ブローカー,特定銘柄を取引するスペシャリスト,立会場内で自己勘定による取引を専門に行うレジスタード・トレーダーなどがいる。2001年9月米国同時多発テロ事件で4日間取引を停止した。2008年9月米国発の世界金融危機のなかで史上最大の株価暴落を記録した。上場会社数は約2800社(2008年現在)。東京証券取引所/ニューヨーク金融市場/ロンドン株式取引所
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世界大百科事典 第2版
「ニューヨーク株式取引所」の意味・わかりやすい解説
ニューヨークかぶしきとりひきじょ【ニューヨーク株式取引所 New York Stock Exchange】
アメリカのみならず,世界でも最大の株式取引所。上場されている株式の時価総額はアメリカ全体の約80%を占める。年間売買高もアメリカの10株式取引所(アメリカン,ボストン,シカゴ,シンシナティ,ミッドウェスト,ニューヨーク,パシフィック,フィラデルフィア,インターマウンテン,スポーケン)のなかで80%前後のシェアを有する。金融の中心地ニューヨークのウォール街に位置し,証券市場の中核的機能を果たしている。
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