精選版 日本国語大辞典 「東京証券取引所」の意味・読み・例文・類語
とうきょう‐しょうけんとりひきじょ トウキャウ‥【東京証券取引所】
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東京都中央区日本橋兜町(かぶとちよう)にある日本の代表的証券取引所。略称,東証。前身は,1878年に設立され,東株の名で知られていた東京株式取引所である。東株はその後いったん解散したが,第2次大戦後間もなく制定された証券取引法に基づき1949年4月に東京証券取引所として再発足した。発足後,東証は60年代から70年代にかけての経済の高度成長を背景とした証券ブーム,1965年の戦後最大といわれた証券不況などを経ながら,改善を重ねて今日に至っている。この間,信用取引制度の改善,証券会社の免許制への移行,投資信託の自主的運用体制の確立などが図られた。対外的には国際化に対応して国際取引所連合に加盟するとともに,73年に外国債券と外国株式の売買取引を開始した(外国部の発足)。現在の組織形態は会員制の非営利特別法人となっている。東株は営利を目的とする株式会社組織であったが,取引所自体の株式を上場し,投機を助長するなどの弊害も少なくなかったため,抜本的に改められたものである。会員は大蔵大臣の免許を有する証券会社に限られ,取引所市場で売買取引のできる正会員と正会員間の売買取引の媒介を専業とする才取(さいとり)会員(略して才取ともいう)がある(取引所会員)。定款により定数は1982年で正会員83社以内,才取会員12社以内となっている。
東証の規模は全国8証券取引所(東京,大阪,名古屋,京都,広島,福岡,新潟,札幌)のなかで群を抜き,日本の証券取引所の中枢的存在である。世界でもニューヨーク株式取引所に次ぐ規模である。売買高のシェアは中心の株式の場合,全国の80%以上を占めている。また東証の発表する東証株価指数をはじめとした諸指標は,日本の代表的株式指標として広く通用している。業務は証券取引法のほか,取引所の定める定款,有価証券上場規程,業務規程,受託契約準則などにより運営されている。具体的には売買立会時間,売買取引の種類,売買の呼値,売買数の単位,売買契約締結の方法などが定められ,ルールに従い取引が行われている。東証の上場会社数は市場第一部1292,第二部489,外国部64(1997年6月現在)である。なお2008年7月末現在は,第一部1743(うち外国会社21),第二部465(同0),新興企業向けのマザーズ197(同3)。
→株式市場 →証券取引所
執筆者:太田 登茂久
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…1947年以降は中央区日本橋兜町。東京証券取引所を中心に,大小100余の証券会社が集まり,日本の代表的証券街となっている。そのため兜町の名は,日本の証券市場ないし証券界の代名詞として,また東京証券取引所(東証)の同義語として用いられることが多い。…
※「東京証券取引所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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