ニューカッスル(読み)にゅーかっする(英語表記)Newcastle

翻訳|Newcastle

デジタル大辞泉 「ニューカッスル」の意味・読み・例文・類語

ニューカッスル(Newcastle)

英国イングランド北東部の河港工業都市。タイン川下流にあり、造船業や商業が盛ん。ニューカッスル‐アポン‐タイン。
オーストラリア、ニューサウスウェールズ州東岸の港湾・工業都市シドニーの北約170キロメートル、ハンター川の河口に位置する。19世紀初めより炭鉱鉄鋼業で栄え、同州第2の都市に発展した。周辺のハンターバレーはワイン産地としても有名

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ニューカッスル」の意味・読み・例文・類語

ニューカッスル

(Newcastle)
[二] オーストラリア、ニューサウスウェールズ州東部のハンター川河口に臨む都市。付近にゆたかな炭田地帯をひかえ、石炭の輸出港製鉄造船工業などの発達する工業都市として知られる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニューカッスル」の意味・わかりやすい解説

ニューカッスル
にゅーかっする
Newcastle

オーストラリア、ニュー・サウス・ウェールズ州東岸の都市。州都シドニーの北170キロメートル(道路距離)にある。シドニーに次ぐ同州第二の都市で、狭義のニューカッスル市の人口13万7307、都市圏人口47万0610(2001)。都市圏にはメートランド、炭鉱都市セスノックCessnockなどの都市を含む。ハンター川の河口に位置し、ハンター地方の農牧地帯および炭田を控えた中心都市。同地方の石炭資源(年産約2600万トン)を背景に、鉄鋼業(1915開始)を中心とする同国の代表的な重化学工業都市として知られている。市内のコクル・クリークに鉛・亜鉛精錬所、都市圏内のカリ・カリにアルミニウム精錬所がある。同国有数の港湾をもち、石炭、小麦、鉄鋼製品を輸出する。炭田の存在は1791年から知られ、1801年に流刑植民地として入植されたが、まもなく放棄された。1804年ふたたび開かれ、石炭産地として発展した。1885年市制施行。ニューカッスル大学(1965創立)がある。地名イギリス本国のニューカッスル・アポン・タインにちなむ。

[谷内 達]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニューカッスル」の意味・わかりやすい解説

ニューカッスル
Newcastle

南アフリカ共和国東部,クワズールー・ナタール州北西部の町。ダーバン北西約 240km,ドラケンスベルク山脈東麓のバファロー川(トゥゲラ川支流)上流域に位置。炭鉱地帯の中心地で,鉄鋼業なども立地。羊毛,穀物などの集散地でもある。1880~81年のトランスバール独立戦争時にはイギリス軍の基地となり,その終結条約の調印が行なわれた地。人口 5万7572(2001)。

ニューカッスル
Newcastle

オーストラリア,ニューサウスウェールズ州東部にある港湾・工業都市。太平洋にのぞむハンター川の河口に位置する。シドニーに次ぐ商工業の中心地。付近に炭田を控え,後背地には肥沃なハンター河谷に恵まれ,石炭と農産物積出港として発達した。石炭資源を利用した 1915年の製鉄所の建設を契機に,近代工業が発展。鉄鋼,造船を中心に機械,金属,織物,化学,肥料,ガラス,食品加工の各種工業が立地し,石炭,鉄鋼,小麦などを輸出する。ニューカッスル大学はじめ教会,文化施設がある。人口 42万 7703 (1991推計) 。

ニューカッスル
New Castle

アメリカ合衆国,ペンシルバニア州西部,ピッツバーグの北西約 70kmの都市。イギリスの工業都市にちなんで命名。付近に石炭,鉄鉱石,石灰岩の地下資源があり,工業的に重要な位置を占める。鉄鋼製品,陶器,セメント,ビール,化学薬品などを産する。人口2万 8334 (1990) 。

ニューカッスル
New Castle

アメリカ合衆国,インディアナ州東部,インディアナポリス北東約 70kmの都市。 1819年創設。商業の中心地。 1900年頃から自動車とピアノの製造が行われ,現在は自動車部品,鉄鋼製品などが生産される。機械工業も盛ん。人口1万 7753 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「ニューカッスル」の意味・わかりやすい解説

ニューカッスル

オーストラリア南東部,ニュー・サウス・ウェールズ州太平洋岸の港湾都市。旧名キングズ・タウン。シドニーの北東約115km。石炭産地を背後にひかえる重要な重工業都市で鉄鋼・造船業が発達。木材,羊毛,小麦などの輸出港でもある。19世紀初め流刑植民地として創設。49万3467人(2006)。
→関連項目ニュー・サウス・ウェールズ[州]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android