雄が長さ80cmに達するらせん状にねじれた角をもつアフリカ南部産のアンテロープ。偶蹄目ウシ科の哺乳類。雄の腹面に長い毛が密生するのが特徴。体色は雌雄で大きく異なり,雄では灰褐色,雌では明るい栗色。ともによく目だつ白の縞模様がある。体長135~155cm,肩高80~120cm,体重112~127kg。雄のほうが雌より大きい。水場近くの灌木林あるいは草原に,数頭の雌雄別,あるいは雄1頭に雌数頭の群れを基本として生活し,ときにこれらの群れが集まった40頭くらいまでの大きな群れが見られる。午後遅くから早朝にかけて活動し,もっぱら木の葉を常食とする。草は柔らかな芽以外はふつう食べない。雌は妊娠期間約7ヵ月で8~9月に1産1子を生む。
執筆者:今泉 吉晴
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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