ドル‐ショック

旺文社日本史事典 三訂版 「ドル‐ショック」の解説

ドル‐ショック

1971年8月のニクソン大統領が発表したドルの金兌換停止などのドル防衛策が世界中に与えた衝撃のこと
ドル防衛策の突然の発表は,戦後国際通貨制度を支えてきたブレトン‐ウッズ体制の崩壊を意味した。各国為替相場が混乱したため,1971年12月の10カ国蔵相会議で,円16.88%などの主要通貨の切上げを行った。これをスミソニアン協定または合意という。しかしこれも不安定で長続きせず,'73年主要国は変動為替相場制へ移行したため,スミソニアン体制も崩壊した。

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